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美波の気持ちが少しでも盛り上がれば、と柔らかい肌に何度もキスを落とせば、まんまと自分の方が堪らない気持ちになっていく。
焦ったさを覚えながらも服の中を這う手のひら。
どこもかしこもスベスベで柔らかくて…体も、心も傷つけないように気を遣いながら触るから気がおかしくなりそうだ。
ようやく胸の膨らみに到達したとき、「…や、…待って、」と涙の滲む声が俺を止める。
「ん、待つ。どした?」と、俺の反応はめちゃくちゃ早くてダサかった。
だって、この子に辛い思いも嫌な思いもさせたくない。
潜在意識にこの子は人類が守らなきゃならない存在だって刷り込まれているみたいに、至極当たり前に…彼女を大切にしたい気持ちでいっぱいだった。
やっぱり嫌なのか、と…半ばここでやめる気でいた俺に対して、眉を下げて困ったようにこちらを見た美波は、
「…あの…動画のおねぇさんみたいに、…おっぱい大きくないから恥ずかしい…。」
…なんて、可愛すぎる不安を口にする。
本当に、馬鹿なことを考えるな、って。思わず心の中で笑ってしまった。
本人以外誰も触れたことないらしい胸は、細い体に反してしっかりと肉がついているし、正直想像していたより大きい。
手のひらに当たる柔らかい感触。その真ん中でプチッと浮き上がる突起。
「別に大きさとか気にしないけど普通にある方だと思うよ?」
「で、でも…昴くん好みじゃないかもしれないし…、幻滅…されちゃうかも…だし、」
大きさの好みだ何だって、男の間で確実に話題に上がるけど、今日初めて思う。
こんなのは…誰についているか、だって。
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