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「おーわ!すば、久しぶり!元気?」
「久しぶり、悠真に彼女出来たとか、俺聞いてないんだけど。」
「だってお前忙しそうだから連絡しにくくて…、直接報告したかったし…。」
「こら、言い訳すんなよ?」
一目で明るく快活なことが伝わるその人は、部屋に入ってきてすぐに人懐っこい笑顔で昴くんと楽しげに会話を始めた。
清潔感のある短髪が爽やかで、笑顔の似合う顔立ちは昴くんと並んでも引けを取らないほどに整っている。
わあ、神崎さんもすごくモテそうだし、格好いい人のお友達はみんな格好いいんだなぁ、と思いながら2人の様子を窺っていると、
「…っ、あ、あ、あ、愛田…美波…ちゃんっ、…」
「…へ?」
悠真さんの後ろに立っていた小柄な女性が、口元を両手で塞いで私の名前を呼ぶ。
首を傾げて、なんとなく微笑むと、「はあああ、」と悲鳴のようなため息をついて悠真さんの後ろに隠れてしまった。
「ん?結月どうしたの?あ、この子俺の彼女の結月。可愛いだろ?
…で、すばと一緒にいる子は………って、…え?!愛田美波?!」
私を見るなり目を見開く悠真さんに「お前、相変わらず面白いねぇ、リアクション。」と昴くんはケラケラ笑うけど、私は少し恥ずかしくて俯いてしまった。
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