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「…みー、痛くない?」
「…ふっ、…ああ、好き、」
「っ、ね、答えになってないし、可愛すぎて死ぬ。」
全部が初めての感覚に、いろんな液体でぐちゃぐちゃになっているのに、彼は愛おしそうに笑って抱きしめてくれるから、
飽和する脳では、何の判断もつかず、
ただただ「好き」と伝えることしかできなかった。
丁寧に丁寧に解されて、少しずつ異物感のなくなった彼から内側への刺激。
「…っ、ああ、っ、」
「みーちゃん、イクの上手。可愛い。」
「はぁ、あっ、…昴くん、私、変じゃない?」
「全然、世界一可愛い。」
ビクンビクンと体が跳ねるたび、お姫様みたいに大切に大切に唇にキスをしてくれる昴くんに、何度涙を流しただろう。
「好き、昴くん。」
「俺も。美波のこと大好き。…大好きだよ、美波」
おかしくなったみたいに繰り返し、繰り返し。お互いに囁く「好き」
何度聞いてももっと欲しくて、何度言ってももっとあげたい。
恋ってすごいね昴くん。
最初は気づかないほどのちっちゃな芽だった感情が、大きく大きく膨れ上がって、あっという間に大木になった。
この瞬間はお互いにお互いのことしか目に入らず、頭の中「好き」で溢れて。
「美波、…本当に…いいの?」
「…うん、昴くんにあげる。」
「…、…ねぇ、好きすぎ。」
ギュッとまた抱きしめられて、昴くんの先が割れ目をなぞった。
ゆっくりとこじ開けてくる、固く熱い熱。
痛がるたびに「ごめんね」「ありがとう」「好きだよ」って、ゆっくりゆっくり、溶けるようなキスと共に一つになる。
「昴くん……お腹いっぱい。」
「ふふ、…ね、流石に色気なさすぎ。」
「じゃ、…胸いっぱい。」
「ん、…それは愛おしすぎ。」
今まで生きてきたうちの「好き」全部を詰め込んだ夜。
彼から与えられる、快楽も、痛みも、言葉も…
全て暖かくて、愛おしくて…
幸せのあまり…
その夜、私はたくさん泣いてしまった。
これはレッスンじゃない
ーendー
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