Seen6 これはレッスンじゃない

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「…みー、痛くない?」 「…ふっ、…ああ、好き、」 「っ、ね、答えになってないし、可愛すぎて死ぬ。」 全部が初めての感覚に、いろんな液体でぐちゃぐちゃになっているのに、彼は愛おしそうに笑って抱きしめてくれるから、 飽和する脳では、何の判断もつかず、 ただただ「好き」と伝えることしかできなかった。 丁寧に丁寧に解されて、少しずつ異物感のなくなった彼から内側への刺激。 「…っ、ああ、っ、」 「みーちゃん、イクの上手。可愛い。」 「はぁ、あっ、…昴くん、私、変じゃない?」 「全然、世界一可愛い。」 ビクンビクンと体が跳ねるたび、お姫様みたいに大切に大切に唇にキスをしてくれる昴くんに、何度涙を流しただろう。 「好き、昴くん。」 「俺も。美波のこと大好き。…大好きだよ、美波」 おかしくなったみたいに繰り返し、繰り返し。お互いに囁く「好き」 何度聞いてももっと欲しくて、何度言ってももっとあげたい。 恋ってすごいね昴くん。 最初は気づかないほどのちっちゃな芽だった感情が、大きく大きく膨れ上がって、あっという間に大木になった。 この瞬間はお互いにお互いのことしか目に入らず、頭の中「好き」で溢れて。 「美波、…本当に…いいの?」 「…うん、昴くんにあげる。」 「…、…ねぇ、好きすぎ。」 ギュッとまた抱きしめられて、昴くんの先が割れ目をなぞった。 ゆっくりとこじ開けてくる、固く熱い熱。 痛がるたびに「ごめんね」「ありがとう」「好きだよ」って、ゆっくりゆっくり、溶けるようなキスと共に一つになる。 「昴くん……お腹いっぱい。」 「ふふ、…ね、流石に色気なさすぎ。」 「じゃ、…胸いっぱい。」 「ん、…それは愛おしすぎ。」 今まで生きてきたうちの「好き」全部を詰め込んだ夜。 彼から与えられる、快楽も、痛みも、言葉も… 全て暖かくて、愛おしくて… 幸せのあまり… その夜、私はたくさん泣いてしまった。 これはレッスンじゃない ーendー
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