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今日から私は、新たな人生を歩みます。
好きなものを食べて、好きなものを読んで、好きな人と話して一日を終えます。
でもそのささやかな日常の中に貴方はいません。
ずっと私に寄り添ってくれた貴方はもう二度とわたしに笑いかけることは無いでしょう。
私の大好きだった笑顔も、少し高めの声で私の名を呼ぶことも無いでしょう。
ごめんなさい。わたしは最後まで本当に愚かでした。
最初から貴方に出会わなければこんな事にはならなくて済んだのに。貴方を選ばなければ、直ぐに誰かに頼っていれば、貴方を見捨てればこんな事にはならなかったのに。
滴り落ちる雫は地面を赤く染めた。
私は手に持っていたものを投げ捨てる。
私は貴方を最後まで信じられませんでした。
いつの間にか貴方のすべてが嫌いになっていました。身勝手な私を許して。
私は今日から幸せな日々をおくるの。
恐怖に怯える日々とはさよならするの。
私は静かに貴方の体に土を被せていく。
貴方の姿が見えなくなったあと、祈った。
どうか大人しく静かにしていて。
二度と姿を見せないで。
どうか、ずっと静かに眠り続けて。
さようなら、大好きだった貴方。
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