砂かけ

2/4
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
怪訝には思ったが、俺はそのまま夕食の準備に取り掛かった。 すると少し間をおいて、また来た。 ぱらぱらぱら。 砂が降ってきたのだ。 どれだけ周りを見てもどれだけ考えてみても、導かれた結論は、砂が頭の上から降って来るなんてありえない、の一つしかなかった。 ――いったいなんなんだ、これは? 気にしないように無理矢理自分に言い聞かせて、夕食を作り終えて食べていると、また砂が降ってきた。 ぱらぱらぱら。 砂は大した量ではなかったが、喰いかけの夕食の中に砂が少し入ってしまった。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!