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六年三組 新町華凛
朝の空気が日に日に冷たくなっていくのがベッドで布団にもぐっているときから感じられる。
(そろそろ起きなきゃ……)
真夏のような寝苦しさや真冬のような厳しい寒さのない、ちょうどいい季節。
新町華凛は、白いカーテンを通して差し込む朝日で、枕もとの目覚まし時計を取り上げて時刻を確かめると、鳴る前にアラームを切って起き上がった。
六時四〇分。
月曜日。また一週間が始まる。
ベッドから飛びおりてクローゼットを開けると、クリーニングの袋をかぶった制服を取り出す。
パジャマをぬぎすて、着心地を確かめるようにしながら制服に着替えた。十月も半ばで、今日からは冬服が着られるのだ。
華凛は、夏服よりも冬服が好きだった。冬服のほうがデザインがかわいい。青いブレザーに白いラインが入っていて、オレンジ色のリボンタイも夏服にはない。
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