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結婚しましょ、そうしましょ。
ずっと疑問に思っていたの。
彼はすぐそこにいるのに、いつも悲しそうな目で私を見つめているのに、何故私達の手は届かないのかと。
どうして手を繋いではいけないの?
どうしてキスをしてはいけないの?
たった二人の男女、向かいの家でいつも愛を語りあっているのに、同じ家に住んではいけないなんてあまりにもおかしなことでしょう?
私は彼の名前を呼ぶ。
彼は私の名前を呼ぶ。
けれど私達の姿はこんなにはっきり見えるのに、声も聞こえるのに、伸ばした手が届くことはけしてない。一緒にいたい、一つになりたい、その気持ちは同じなのに何故別々の家に住まなければいけないのか。
ああ、そんなの馬鹿げてる。
どうして私達、他人が決めたルールになんて従わなければいけないの?
「●●●さん!私、私……!」
「ああ、☓☓☓さん。僕もだよ、同じ気持ちさ!」
彼が両手を広げて待ってくれている。私は家を飛び出して、彼の胸へとダイブした。
この愛は誰にも止められない!
今日から私達、夫婦になります!
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