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「お母さん何言ってるの?冗談?」 「だから冗談じゃないわよー。せっかくなんだから会うだけ会ってみたら?」 学生時代から付き合って結婚した夫と離婚をして3年 全く浮いた話の無い私にお見合い話を話を持ってくる母 「会うも何もどこの誰かもわからないのに、はいそうですかなんていうバカが何処にいるのよ!」 「だから、さっきいったじゃない。昨日お葬式で石橋さんの奥さんにに会ったのよ。そこでまだ七幸(ななこ)が一人だって話したら律君も一人だから独り者同士いっそお見合いでもさせましょうって話になって」 「それでお葬式の中、二人で盛り上がったってことね」 「そうそう」 「あのねー、バツ1の私にお見合い話を持ってくるのは理解できる。でもねお葬式の場で決める話じゃないじゃない?縁起悪すぎー」 「今更、縁起を担いだってもうバツがついているのだからそんな細かいことにこだわってたら幸せなんて来ないわよ」 「はいはい重々わかってますよ。私が不幸だっていうことぐらい」
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