私を捨てた男に復讐を

１

「ほらまたへそ曲げる」
「曲げるも何も・・・もう結婚は懲り懲りだって何回言えばわかってくれるの？」

ここまでくると、もうケンカ腰

だって、3年前に離婚したときもう二度と結婚なんてするものかって思ったんだもの

それをずっと見ていたお母さんだってそれぐらいわかってくれてもいいんじゃない？」

「じゃあさお見合いという形式じゃなくて、久々に幼馴染に会うぐらいなら気を遣わなくていいんじゃない？律君だってアンタのバツ１のことは知っているんだから」
「もーお母さん、ベラベラ私のプライベートの事を近所の人になんて話さないでよー。みっともなさすぎ。恥ずかしすぎる」
「あのねー、そんなことは私だってしないわ。離婚するときアンタが放心状態で役に立たなくて弁護士に頼んだじゃない。それって律君の紹介なのよね・・・」

律君の？
知らなかった・・・

「どうして律君に紹介してもらわないといけないのよ！」

終わった過去の事とはいえ、さすがにそれは今更だけど止めて欲しかった

当たるところがないから、滑稽すぎるけど母に八つ当たり