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そして私は律君の寝室で寝ることに この部屋に入ったのは今日が初めてで部屋に大きなクイーンサイズのベッドと脇机が置いてあるだけのシンプルな部屋 脇机には読みかけの本がうつ伏せで置いてある きっと寝る前に律君が読んでいるのだろう 最初にこの部屋に入ったのは私 律君はまだシャワーを浴びている さすがに律君と同じタイミングでこの部屋に入るのは気が引けるので 部屋に入るとベッドの左端を陣取り横になる 一応、目を閉じるけど心臓がドキドキして眠れそうにない 何かが起きることを期待している? 有言実行の律君に限って、約束を破るなんてありえない だから今すぐ、彼がここに来る前に眠りにつくことを祈る 頑張って羊を一生懸命数えたけど300匹を越えた頃、律君が登場 私は起きている事を悟られないように目を閉じ必死に寝たふりをする 「起きてる?」 ベッドに入る前、私に声をかける律君 さすがに返事はできないので、寝たふりを継続 律君は返事のない私を確認するとすぐ、ベッドに足を踏み入れ私とは反対側で寝る姿勢に
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