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お互い両端でベッドの真ん中を開けて眠るのかなと思っていたけど、壁側を向いて寝ている私の背中にコツンと律君の手が当たる
えっ・・・
胸が高鳴る
何かが始まるかと思って
少し待っていたけど律君の寝息だけが耳に入る
律君寝たんだ
私は体の向きを変え律君の方に身体を向けると30㎝先に律君の横顔が
私はこんなに緊張しているのに律君はたぶんいつもと変わらないで寝ているのだろう
何かを期待していたかもしれない私はある意味ホッとしている
すべき日が今日ではなくて
でもその日はもうすぐやってくる
それなりに覚悟をしなければ
そんなことを考えながら律君の寝顔をまじまじと見る
男性ながら綺麗な顔だよね
肌なんて真っ白できめ細かい
触りたい・・・
さすがに顔だと起こしてしまうので手なら大丈夫かしら
そっと彼小指に自分の小指を一瞬触れた
あら起きない
律君に近づき彼の顔を見る
まつ毛が長い
私よりも長いかも
律君の唇・・・この前は少しだけ触れるだけのキスをしたっけ
この唇が・・・
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