第4話 冷徹の女神

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第4話 冷徹の女神

ー皇帝神即位時ー ミリル「………出来た」 皇帝剣"……?私は…" ミリル「あなたは私が作った剣よ。覚えておきなさい」 皇帝剣"剣?…" ミリル「あなたは皇帝神が作った剣…皇帝剣。名前はティリアよ」 ティリア"……はい、皇帝神様" ミリル「私の手足としてよろしく頼むわ」 ティリア"はい!皇帝神様!" ティリア()は皇帝神様に作られた剣として皇帝神様に忠誠を誓った。母親のような存在であるから私は皇帝神様のことを愛してもいた。 ミリル「中位皇帝神術 ESTOROPICA(破邪羅刹)!」 ティリア"凄いよ皇帝神様!敵どんどん倒れていってる!" ミリル「そうねっ!」 私を使ってる皇帝神様の顔は生き生きしていた。そんな皇帝神様の顔を見るのが楽しい。嬉しい。この上ない幸せだった。 犯罪者達「皇帝神如きがっ!」 ミリル「皇帝神如き?…皇帝神を侮辱する者には死を与えるのみ!最高位皇帝神術 GUILTYES(断罪)!」 犯罪者達「ぐぁぁぁぁっ!」 ミリルが高速技で次元ごと犯罪者達を斬り裂いて行った時にパキッと何かが割れる音がした ティリア"いだっ!?…刃こぼれ!?…" ミリル「.…」 ティリア"皇帝神様!私なら大丈夫だから引き続き…" 私が皇帝神様の顔を見た時、生き生きとしていた皇帝神様の顔は冷たく、蔑むような顔になっていた。 ティリア"こう…ていしん…さま?…" まだ何百万人といる犯罪級の別世界の上位神を相手しなければいけないから、皇帝神様にまだ使って貰えると思ったのに、皇帝神様は私を握り、両手で私を体内へとしまった ティリア"皇帝神様!?どうして!?わたしまだ戦えるよ!?何でしまうの!?なん…で?…" 私は気づいた。皇帝神様はただ戻した訳ではない。私を体内に封印した。私が勝手に外に出られないように……… ティリア"っ……皇帝神様の馬鹿!酷い!酷いよ!なんで封印なんてするの!?皇帝神様の剣としていたかったのに!" ミリル「…うるさいわよティリア。もう二度と喋らないで頂戴!」 皇帝神様のその言葉に…私は従うしかなかった。従わなければさらに嫌われると思ってしまった。 ミリル「……全知全能の権限において、召喚す。 我の魂と身体を守護し、我の力となれ。神遺物召喚(セレエスヴァン)!」 皇帝神様がそう言うと目の前に黄金に輝く7人の少女が現れた……人に変化することが出来る…最高峰の遺物…神遺物の最上級種族。黄金七曜(セプタルゴールデン)…この前皇帝神様が教えてくれた…皇帝神様しか生み出すことのできない存在… アイシュレイズ「召喚の命により、黄金七曜(セプタルゴールデン)召喚主(皇帝神)の御前に参上致しました」 トレイア「何なりとご命令を」 セレスティア「私たちの力は全て貴方のものです」 ミリル「…アイシュレイズ以外は各自殲滅に当たりなさい。3秒で終わらせる」 イリアナ「私が結界を張る…その中で戦えば世界が破滅する威力でも抑えられます…」 ミリル「頼むわ」 アイシュレイズ「…女王陛下、失礼致します」 アイシュレイズが皇帝神様の体に入ると、入った瞬間 皇帝神様の右手に黄金色に輝く凄まじいオーラの剣が現れた。私よりも格上の…剣だった。 ミリル「全員戦闘開始!」 イリアナ「全てを封じる結界を!」 トレイア「全員ぶち抜いちゃうんだから!」 ンツァレイオン「味方の攻撃力増加と敵の耐久力低下を…」 レアフィルゼ「貫くっ!」 ヴァーミリオン「脳みそも心臓も穴開けてやるっ!」 セレスティア「創造主の力を倍に!」 黄金に輝く彼女達は80万人といた神達を2秒で殺していき、残りの90万人辺りは皇帝神様の《無限の一太刀》……自身の攻撃力を無限状態にし、相手の防御力を0に下げ、発動者が辞めるまで止まらないエネルギー法則を無視した皇帝神様の必殺奥義。 皇帝神様はその後二度と私を使わなくなった。忘れ去られてしまったのか…約3000年はとても長かった。 その後、いきなり封印が解かれて驚いた。ついに皇帝神様に会える。そう思っていたのに……目の前にいたのはかつての威厳のあった皇帝神様ではなく、ただの純粋な心を持つ女の子だった。 だけど私は皇帝神様がどんな姿になろうと忠誠を誓っている。 それが、皇帝神様に愛してもらえる1番の方法だと思ったから。
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