第5話 ミリルの覚悟

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第5話 ミリルの覚悟

ミリルはティリアと共に洞窟内で1晩過ごし、他のところへ行こうとティリアと話していた。 ミリル「ねぇ、ティリア。次は別の国とかに行けばいいと思う?」 ティリア"んー…そうだね…あのカードも貰ってるし入れると思うよ!" ミリル「それじゃあ適当に行こうかな…せめて道とか見つけられればいいんだけど…」 ティリア"そういえば皇帝神様はフレジリア?だっけ?その人がそのカードに魔力を注げば地図が現れるとか言ってたけど…皇帝神様魔力ないよね…" ミリル「うん!ゼロだったよ……ゼロ……てことは…無能だよね…」 ティリア"皇帝神様無能じゃないよ!普通に神力しかないからだよ!その気になれば魔力に変換できるけど…やり方知らないんだよね…全知全能じゃないから…" ミリル「ティリアが落ち込むことは無いよ。別に魔力が無くたって英雄でも目指してるわけじゃないし…」 ティリア(皇帝神様が本気になれば英雄なんか簡単になれると思うけどなー…だけど今の皇帝神様の神力は全盛期に比べて1万分の1……皇帝神術を2回撃てるぐらいかな…私が知ってる限りの知識を皇帝神様に教えないと!) ティリア"まず皇帝神様は敵を倒すことに慣れてもらわないとね…実際倒すの怖いでしょ" ミリル「う、うん…怖い…」 ティリア"実戦経験無くば技術は教えられない! だから大蛇を倒しに行こう!" ミリル「だいじゃ?」 ティリア"おっきい蛇!" ミリル「……やだやだやだやだ無理無理無理無理無理」 ティリア"逃げちゃダメだよ皇帝神様!この世界にもいるはずだから!よく皇帝神様ペットにしたいとか言ってた生き物だよ!?" ミリル「それは昔の私が馬鹿なだけだよ!そんな魔物ペットにしたくない!」 ティリア"攻撃の威力は高いけと動かないから大丈夫!私の指示通りに戦えば勝てるよ!" ミリル「…本当?」 ティリア"うん!" ミリル「…じゃあどこにいるの?…」 ティリア"この洞窟の中" ミリル「えっ?………ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」 ミリルは姿は分からないが恐怖を感じる生物が自分の寝ていたところにいたと思うと声を荒らげて洞窟から抜け出そうとしていた ティリア"私てっきり寝る前に戦いに行くんだなって思ってたけど…危機察知能力まで無くなってるなんてね…" ミリル「無理っ…無理ぃっ!」 ティリア"むー…封印が解除されてる今!私は皇帝神様の体を操ることだってできるんだから!" ミリル「自分の作った物にそんなこと出来るようにするなよ昔の私ぃっ!」 ティリア"それじゃあ失礼〜" ティリアがミリルの制御神経に入ると、ミリルは意識を失ったかのようにポクっと目が落ち、ティリアがミリルの主導権をとった時には目を開いていた ミリル(ティリア)「よーしっ!皇帝神様の為にー!皇帝神様のたっめっに〜」 ミリル(ティリア)が代わりに進み、洞窟の奥まで行くと目の前に眠っている大蛇がいた ティリア"着いたよ皇帝神様!" ミリル「え?…ぎ…」 ミリルが叫ぼうとすると、洞窟内だからか自分の声が響きそうになっているのを理解し、慌てて口を閉じた ミリル「……倒せばいいの?」 ティリア"うん!寝ている今なら倒せる!私の剣は軽く1振りすれば次元ごと斬れるから!」 ミリル「う…うん!」 ミリルはティリアを持って1歩ずつ大蛇に近づいて行った ティリア"目を覚ましませんよーに!" ミリルが大蛇の顔の目の前まで距離を詰めて、一気に剣を振り下ろそうとした だが、大蛇は近づくミリルに気づいていたのか、大きい尻尾を動かし、ミリルは動いた時の勢いに飛ばされた ミリル「あぁぁっ!」 大蛇「人間か?…この大蛇の眠りを妨害しようとするとは…」 高さ10mに及ぶ巨大な大蛇は未熟者と呼べるミリルへ威圧を示した ミリル「ティリア無理だよぉぉぉっ!勝てないよぉっ!」 ティリア"た、倒してくださいよ皇帝神様!私を使えばサクッと行きますよ!" ミリル「ポンコツティリアー!」 ティリア"皇帝神様だってポンコツですよ!?" ミリル「ポンコツじゃないもん!普通だもん!普通のミリルだよ!」 ミリルとティリアが言い合っている時に大蛇は腹を立てたのかミリルを食い殺そうと襲いかかった 大蛇「煩い!この身の糧としてくれる!」 2人「え?うぁぁぁぁぁぁっ!?」 2人が悲鳴をあげると、後ろから双剣を持った男性が大蛇の体を切り刻んだ 大蛇「なっ…お前は!」 ティリア"……あっ!" ミリル「…誰??…っ!…あなたは…」 現れた男性はギルドにいたギルド長 リキル・ドレイクであった。 リキル「こんな所にいたとはな…ここはAランクダンジョンだ。一人で来るなんて馬鹿だ」 ミリル「……す…すみません…」 リキル「ここは俺に任せろ。お前は扉の近くにいるがいい」 リキルがそう言うと青色眩しく光る双剣が大蛇の体をさらに切り刻み、先程あれほど恐ろしいと思った大蛇はリキルの前ではただの小物に見えた ミリル(これが…真の冒険者…) ティリア"皇帝神様もあれぐらい戦ってくれないとね!" ミリル「…私にあんな動き出来ないよ…」 ティリア"他の人に特訓してもらうしかないね…" リキル「これで最後だ」 リキルが双剣に魔力を貯め、バツ印のように切り裂くと大蛇は命を落とし、討伐成功となった ミリル「あっという間に………」 リキル「………」 大蛇を倒し終わるとリキルはミリルの方へ近づき、ミリルを担ぎ始めた ミリル「ぇっ?…えぇっ!?」 リキル「エンディアンに帰るぞ、ミリル」 ミリル「な、何でですか!?私は冒険者に向いてないって!」 リキル「確かに向いてないな。今は」 ミリル「…今?…」 リキル「フィアナが追いつけなくて泣きながら帰ってきていた。それで俺が出向いたんだ……フィアナはお前を大切に思っている。あのフィアナに思われるとは良かったな」 ミリル「……フィアナさんが?…」 リキル「俺とフィアナから戦い方を教える。1週間でさっきの大蛇を倒せるようにしてもらう」 ミリル「えぇっ!?不可能ですよ!」 リキル「お前のデータは預かっているからな。言い逃れは不可能だ。お前はまだ才能が開花していないだけ。鍛えればお前は大きな力を手にする」 リキルの言葉にミリルは一瞬戸惑ったが自分の為に言ってくれているのだと気づくと 頭を縦に振った リキル「よし、エンディアンに帰ろう」 2人はエンディアンへ帰り、ギルドに入るとミリルの姿を見かけたフィアナはミリルに抱きついて泣いていた フィアナ「ミリルぅぅっ!ごめんねっ!悲しい思いさせちゃってごめんね!…もうミリルにそんな思いさせないようにするから…お願いっ…走って逃げないでぇ…」 リキル「泣きすぎだフィア」 フィアナ「ギルド長ー!あなたも悪いんですからね!可愛いミリルにあんな言葉言うなんて! 許しません!」 リキル「許せ、フィア」 ミリル「…あ…あのー…2人ともさん!」 フィアナ「ど、どうしたの?ミリル」 ミリル「………戦い方を教えてください!」 ティリア"私に教わるよりも2人に教わった方が会得しやすいかも!" フィアナ「空いてる時間だけど…いい?本当は24時間付きっきりでみてあげたいんだけど…仕事があるから…」 リキル「俺はいつでも付き合う。最近はそんなに仕事を受け付けてないからな」 ミリル「ありがとうございます!」 フレジリア「良かったですねミリルさん!」 ミリル「はい!」 エピリス「あらあら、フィアナのお気に入りの子ね」 ミリル「ひぃっ!?」 フィアナ「エピ。あんまり困らせないの。ミリルごめんね。彼女は私の好敵手()のエピリスよ」 エピリス「初めましてミリル!」 ミリル「は…初めまして…」 エピリス「私はB級冒険者だからフィアナのようにいい先輩にはなれないかもしれないけどよろしくね!」 ミリル「は、はいっ!」 エピリスがミリルの手と握手していると、急にミリルの頬をふわふわ触り始め、嬉しそうな顔をしていた エピリス「ミリルのほっぺぷにぷにしてて可愛い〜!そして目がとっても綺麗ね!まつ毛が白いなんて珍しいわ」 ミリル「あ…ありがとごしゃいましゅ」 ティリア"そういえば皇帝神様の目…前の目と違う…なんかあるのかな…" エピリス「ねえねえ、ミリルは今何歳!?」 ミリル「え?…えーと…」 ティリア"皇帝神様は今16251歳だよ!" ミリル「16251歳です」 フィアナ「…え?…何言ってるの?…どう見ても17歳ぐらいでしょ」 ティリア"あっ!皇帝神様!この世界と神界は流れてる時が違うの忘れてた!ここでの皇帝神様は16歳だよ!" ミリル「じょっ、冗談です!16歳です!」 フィアナ「そうよね!あははっ、ミリルって冗談とかも言うんだ!」 ミリル(ティリアのバカヤロ!) ティリア"皇帝神様今絶対私のこと馬鹿とか言ったよね!?" エピリス「16歳かぁ…じゃあもう成年してるんだね」 ミリル「…そうなんですか?…」 フィアナ「…ギルド長。そういえば思ったんですけどセレントヴァインていう苗字聞いたことないんですけど知ってますか?」 リキル「…セレントヴァイン…どこかで聞いたことあるような名前だが…忘れてしまった」 ミリル「………」 エピリス「こんな真っ白い子がいたら顔なんて覚えていられそうだけど誰も知らないなんてね」 ミリル「……」 フィアナ「ミリルごめん!嫌な話になっちゃったね、話を戻そう。とりあえず今日はギルド長に訓練してもらってもいい?」 ミリル「は、はい。フィアナさん」 リキル「…それじゃあついてこい。ミリル」 ミリル「はい!ギルド長!」 ティリア"頑張れ皇帝神様〜!" ーギルドの訓練場ー リキル「お前は俺と同じ剣使いだな」 ミリル「…剣しか持ってません」 リキル「ならば俺が適任だ。まず俺に一撃攻撃を当ててみろ」 ミリル「はい!」 ティリア"次元斬りしないようにそういう系は封鎖しておくから安心して使っていいよ皇帝神様!" ミリル「ありがとう。ティリア」 リキル「…?誰と話してる」 ミリル「あ!…け…剣の名前です!気にしないでください!」 リキル「…まぁいい。かかってこい」 ミリル「…そらぁぁっ!」 リキル「遅い」 リキルは突進してきたミリルの後ろ首を叩き、ミリルは叩かれた威力で地面にからだがおちてしまった ミリル「ぅっ…」 リキル「いつまで寝ている。早く起きろ」 ティリア"わわわ…皇帝神様がこんなぼろ負けしそうな場面を見ちゃうなんて…怖くなってきた…" ミリル「やられて…たまるかっ!」 リキル「本気を出せ。お前は生きなければならない。誰も助けてくれないぞ」 ミリル「っ…」 ミリルは何回もリキルに斬り掛かろうとしていたが全て避けられたり防がれたりして意味がなかった。 リキル「…お前は…まず体の動きからどうにかする必要があるな………反復横跳び600回しろ」 ミリル「は…反復横跳び?…」 リキル「お前はあれ程走れる。1秒に5回のペースで行け」 ミリル「え?…えぇぇぇっ!?」 ミリルはリキルの指示通りに1秒に5回のペースで反復横跳びをしたり、1000回の腹筋をしたり、1000回の素振りをした。 ティリア"神界に比べればなんて楽な訓練…" ※神界だと1秒に200回のペースでの反復横跳びと10万回の腹筋、1万回のスクワット。100万回の素振りなどなど常識を超えている訓練が存在していた(ミリルだけの) それを毎日繰り返し、フィアナの場合は筋肉の正しい使い方や、戦ってる時に気をつけることなど冒険者の基本を教わっていた。 そして1週間後… リキル「フィアは今日は遠方の方へ向かったし…そろそろ対人戦をやろう。ミリル」 ミリル「はい!ギルド長!」 リキル(顔が全然生き生きしてる……化け物級の意地か?) ティリア(当たり前だよね…昔の皇帝神様だったら馬鹿げてるの?って訓練官に怒ってるよ…) リキル「かかってこい」 ミリル「はい!」 ミリルが剣を静かに構え、地面を蹴ると一瞬でリキルの背後に立ち、剣を振るうと見せかけて腹の内へ入り込み、リキルの顎へ剣先を向けようとしたが、リキルはそのパターンを知っているかのように避けた リキル「いい動きをするようになったな。ミリル」 ミリル「お褒めに預かります」 リキル「もっとかかってこい…死ぬ気で」 ミリル「…分かりました!」 ティリア"頑張れ皇帝神様ー!" ミリルは剣を不思議な動きで裁き始め、リキルはミリルの不思議な動きにどう対処すればいいのか分からなかった リキル(なんだあの動きは…剣が動いたと思ったらすぐに消え、別の場所へ現れる…) ミリルはまた地面を蹴るとさっきとは数倍の速さでリキルと間合いを詰め、リキルの持っていた剣を振り払い、リキルの首に剣の刃を打ち付けた 打ち付けた所から血が少し流れ、リキルはミリルが成長していることを認めたと同時に、背後から激しい殺意を感じ取っていた ティリア"このポーズは皇帝神様が暗殺する時の殺し方だ!" ミリル「……………」 リキル「終わりだ。良く成長した。ミリル」 ミリル「っ!ありがとうございますギルド長!」 リキル「戦う時に髪の毛が邪魔だっただろう。次からは結んで戦うといい」 ミリル「はい!」 リキルはミリルの頭を手で撫でると、いきなりギルド関係の人が訓練場に入ってきた ギルド関係者「ギルド長!ギルド長!」 リキル「どうした」 ギルド関係者「フィアナさんが…フィアナさんが重傷で帰ってきました!」 リキル「…何?…」 ミリル「フィアナさんが!?」 2人は慌ててギルド内部へ入ると、ギルド内にいた冒険者達は慌ただしくしていた リキル「フィアに何があった!」 冒険者「それがよ、どうやら敵国の奴にやられてしまったらしくてな…あのフィアナが負けるなんて…」 リキル「…フレジリア!今回のクエストは何だった!」 フレジリア「は、はい!今回は…ネクロエルスとエンディアンの境界に生息するマッドレイヤーを倒してくるというクエストで…」 リキル「フィアの容態を確認次第、すぐ俺が向かいに行く!」 リキルは治療室へと入っていったのでミリルもついていき、中へはいると、あのいつも元気そうだったフィアナが血だらけで治療して貰っている所を目の前にした リキル「フィア!大丈夫か!?」 フィアナ「……ぎ…るど…長?…」 リキル「なんでそんな怪我を…」 フィアナ「……」 エピリス「私が話します。私も一緒に行ってたから……いつも通りマッドレイヤーを倒そうと境界へ入ったんだけど…その時にいきなり目の前に仮面の人が現れて……」 リキル「仮面だと?…」 エピリス「はい、黒髪で後ろ髪に少しだけ長い髪がある…ちょうどミリルと同じぐらいの子でした」 リキル「…ミリルは今日俺と一緒にいたから疑いはない」 エピリス「分かっています…で、その仮面と遭遇した時にいきなり言われたのです。『あなた達には犠牲になってもらう』…と。そう言われていきなり攻撃され…目に見えない速さだったので誰も抗うことは出来ませんでした…」 ミリル「……フィアナさん……」 リキル「…ミリル、お前はここにいろ。フィアをここまでにするやつは手強い」 ミリル「ギルド長!私も行きます!私を助けてくれた人をこんな目に遭わせた人を…許せません」 リキル「お前はやっと普通の一人前の冒険者レベルになれたんだ!熟練のフィアに勝てる奴にお前が勝てるわけがない!」 ミリル「っ……すみません………だけど…」 リキル「エピリス。ミリルが追いかけないように見張っておけ」 エピリス「はい、ギルド長」 ミリル「そんなっ…」 リキルはそう言い、治療室を出て、ギルドを出て走ってフィアナがやられた所へ向かった ミリル「……ギルド長はフィアナさんのこと大事にしてるんですね」 エピリス「そうよ、だって2人は婚約者なんだから」 ミリル「え?婚約者!?」 エピリス「そうそう、フィアナの本名はフィアナ・セリーヌ。そしてギルド長はリキル・ドレイク。セリーヌ家とドレイク家は互いに公爵家で仲がいいのよ。小さい頃からの許嫁?みたいな感じで一緒にいたからね〜、ギルドちょ…リキルはフィアナのことが大好きすぎて最初は冒険者になるのを反対してたんだけど、フィアナが冒険者にならないとリキルなんか嫌いになる!とか言って無理矢理冒険者になったの」 ミリル「そ、そんなことが…」 エピリス「フィアナはリキルの気持ちに気づいていないけど…ね」 ミリル(確かに大切な人がこんな風に傷ついたら誰だって怒る……私の大切な人って…誰なんだろう……) ティリア"皇帝神様!私の力を最大限に出したらその仮面の人倒せるかもよ!次元斬りがあるもん!" ミリル「……エピリスさん…ギルド長は…本当に大丈夫でしょうか」 エピリス「……分からないわ。ギルド長はフィアナより強いけど…ギルド長が勝てる確率は…5%ぐらいかしら」 ミリル「5%!?低いじゃないですか!それなら助けに行かないと!」 エピリス「助けに行っても私たちは足でまといになるだけ。やめた方がいい」 ミリル「………折角……強くなる為の…特訓して貰ったのに…」 ティリア"……皇帝神様、私に主導権を貸して欲しい" ミリル(ティリア?…) ティリア"強行突破で出る!" ミリル(大丈夫なの?…) ティリア"大丈夫!任せて!" ミリル「…分かった」 ミリルはティリアに体の主導権を渡し、ティリアがミリルの体を動かし始めた ミリル(ティリア)「………どいて!」 ミリル(ティリア)はエピリスを押しのけ、普通の人以上の走る速さでネクロエルスとエンディアンの国境へと走っていった ーネクロエルスとエンディアンの国境ー リキル「ここか…」 ?「あら、邪皇様の言う通り、助っ人が来たわ」 リキル「誰だ!」 ?「私は邪皇様に使える破滅の女神 オルティア。邪皇様の命令により、あなたの相手をしますわ」 リキル「…女神…だと?」 オルティア「あんまり弱い生き物の相手はしたくはありませんが…邪皇様の命令である以上断れませんし……さぁさっさと死んでくださる?」 リキル「…相手をしてやろう。神と相手するのは初めてでな」 オルティア「ふふっ…破滅の道へと連れて行ってあげる!」 リキルとオルティアは爆風を巻き起こすほどの激しい戦いをし、木が倒れてしまいそうなほど傾き、近くの岩山も壁の石にヒビが入ってしまうほどであった ミリル(ティリア)「ついたっ……ってあれ!?オルティア!?」 リキル「……!?ミリル!何故ここに来た!」 ミリル(ティリア)「ギルド長を助けに来たの! その人の相手は私がする!」
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