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子どもの頃から、うまく人と付き合えなかった。
人の顔色ばかり見ては、発言するにも一々躊躇して、結局何も言えないまま、周りに合わせて笑うこともできない。
そんなだから、何でもズバズバものを言う母とも、幼い私の扱いがわからない義理の父とも、楽しく過ごした記憶はなかった。
私が唯一、何も気にせずに、ありのままでいられたのは、ふた回り年上の叔父、ハルカさんの前だけだった。
母の異母兄弟にあたるハルカさんは、私の通っていた小学校の裏の林道にある、小ぢんまりした野鳥博物館の館長をしていて、小学校に上がる前から、よく遊びに行った。
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