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ハルカさんもまた、私の母とはあまりうまくいっていないようだったけれど、そのせいか、私のことを心配して、たまに様子を見に来てくれる、心の優しい人だった。
家に来ると母や義父が良い顔をしないし、電話や手紙は私に届く前になかったことにされてしまうので、私が博物館に通うようになった。
もともと遠くの大学で研究の仕事をしていたハルカさんは、とにかく野鳥が大好きで、とても詳しく、会いに行っても鳥の話ばかりしていた。
友達もおらず、話のタネになるようなことを持ち合わせていなかった私には、一度話し出すと止まらないハルカさんの話を聞いている時間が楽で、自然で、ハルカさんのいる野鳥博物館が、世界中のどこよりも居心地がよかった。
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