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体重が減るたびに、理想は高くなっていく。
新聞の投書欄には「日本社会が悪いのは、みんなに覚悟がないからです。戦時中の日本を思い出しなさい!食べる物も着る物もなく、みんな必死に戦ってたでしょう?あの頃を思い出しなさい!野生のオオカミであった頃の日本を!国民よ、オオカミたれ!ハングリーたれ!」などと投書するようになり。
近所の人たちには、「このふしだらな世界を変えるためにデモに行きましょう!デモに!」などと訴えかける。
おかげで、周りの人たちからは「あの人、おかしくなっちゃったよね。前はおおらかでいい人だったのに…」とウワサされるようになってしまった。
自分でも「なんだかおかしいな~?」と思いつつも、身体が勝手に反応してしまう。それもこれも、甘いモノを摂取しなくなってしまったせい。
ああ!神様助けて!どうしても止まらないの!これまで糖分を摂取することで抑え込んでいた「自分の中の野生」の封印が解かれてしまったみたい!
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