あまりにもいばら過ぎる〇〇男卒業への道!?

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俺は神谷優樹。高校2年生だ。突然だが、俺は今日”モテ男を卒業する”今まで何となくモテてきてしまっていたけど、このままだととんでもないことになる。具体的にLINEの通知が。 よしとりあえず、モテ男を卒業する方法を調べてみるか! えーっと…Googleを開いてっと。モテ男 卒業 方法…検索っと!どれどれ…あれ何だよ…非モテからモテ男になるテクニック5選…モテない男完全卒業、イケメンじゃなくてもモテる方法…、こんなんばっかじゃん… うーん、待てよ、逆にこれらに書いてあることの逆をやればいいんだ。そうだ! じゃあ、このページ見てみよう!えっと…どれどれまずは積極的に自分から話しかける、眉毛を整える、髭をそるなど清潔感を保つかぁ… じゃあ、まずは女の子に自分から話しかけることからやめてみよっと! 1週間後… 「あれ、何か変化がない気がする…LINEの通知もへらないし。何でだろ?」っと思っていると 「あ、神谷君、今日のめざましテレビ観た?」隣のクラスの山中さんが話しかけてきた。 「山中さん、おはよ!観たよ!今日のワンコの犬と山中さんが飼ってる犬種って確か同じじゃなかった?」 「そうそう、ブルテリア!よく覚えててくれたね!」 「ブルテリアって珍しいからね~」 あれ、話しかけられて、コミュニケーション取ってたら同じじゃね、これ?ダメじゃん。話しかけられたら、ナチュラルに会話を楽しんでしまう。よし、次は目に見える形で変化してみよう! 1週間後… 「あ、神谷君、髭伸ばし始めたんだ、とっても似合っててカッコイイね!」次は去年クラスメイトだった高柳さんに声をかけられた。しかも思いがけず褒められてしまった… あれー?髭って清潔感の象徴とか何とかネットに書いてたのに。何で俺だけ褒められるんだろう…じゃあ次は眉毛を整えるのをやめてみよう!もうさすがにボサボサだったら、周囲の反応も変わってくるはずだろうし! 2週間後… だいぶ無造作に生えてきたな、よしよし 「神谷君、何それ太マユにしようとしてる?」 同じクラスメイトの阿南さんは俺にそう話しかけてきた。 「太マユ?」 何だそれ。 「えー、知らないの?一時期流行った太い眉毛のことだよ!もしかして意識せずにやってるの?」 「違うよ。あえて、ボサボサにしてみようかなって。」 「え、何で? 神谷君、最近やけに変化に富んでるよね…何かあった?」 阿南さんは心配そうに俺の顔を覗き込んだ。 「うん、まぁ。モテたくたいんだ。人の好意ほど、強い感情はないからね。LINEも毎日通知だらけだし、もう何か疲れちゃって…」 「でも嫌われるよりマシじゃない?」 「うん、だからモテたくないだけ~ 嫌われたい訳ではないよ。一通りネットに書いてあることをやってみたけど、中々上手くいかないんだよなー」 「そんなに本気ならうちが手伝ってあげようか?ほら自分だけだと限界あるでしょ?」 「ホントに?じゃあ阿南さんの厚意に甘えよっかな!」 こうして脱モテ男への長い道のりが始まった。果たしてナチュラルたらしである神谷は無事モテ男を卒業できるのだろうか…
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