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映ってる?
もうちょっとカメラこっちの方がいいかな……よしっ。
えー、こんにちは。
って、なんで改ってんの、わたし……えーこほん、親愛なるまりちゃん。お元気ですか? まりちゃんが入院して、もう2年くらい経つね。東京の大きな病院に入院したんだって聞いた。
……入院してるのに、『お元気ですか?』って、変だよね。ごめん。元気じゃないよね。
また、大きな手術、するんでしょ?
頑張ってね。応援してるからね!
……わたしね、ずっとまりちゃんに謝りたかったの。
まりちゃんが倒れる前の日、宿題のことでケンカして、わたし……その、ひどいこと、言っちゃったよね。まりちゃんのこと、泣かせちゃった。
だから、まりちゃんが倒れたのは、わたしのせいなんじゃないかって……
…………、
ごめん。
わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。退院して元気になったら、また、一緒に遊ぼうね。美味しいもの食べたりしてさ、ね?
それじゃあね、まりち
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だから、まりちゃんが倒れたのは、わたしのせいなんじゃないかって……
…………、
ごめん。
わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。退院して元
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めん。
わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。退
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
◯
「ね、思い出した? 悠子はこんなにわたしのこと、好きだったんだよ」
画面の中の悠子は、今より髪が長くて、肌も白い。でも、まだまだ子どもだ。画面の中の悠子もすてきだけど、いまの悠子ももっとすてきだ。
「こんなに、こんなにわたしのこと、好きでいてくれたのに……どうしちゃったの? なに、この映像? ウソ言ってたの? ダメだよ、嘘ついちゃ」
悠子の左手の薬指にはまっている、小さなダイヤモンドの指輪を、わたしは外す。
「嘘つき〜。もう、悪い子なんだから、悠子ちゃんは! もう〜。しょうがないなぁ、また見せてあげるね」
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
「このビデオレターが届いたときね、わたし、もう長くないって言われてたの。でも、そのあとの手術がうまく行って、奇跡だって、先生も言ってた。だから、わたしをよみがえらせたのは……あなたなんだよ、悠子」
ボタンを押しては巻き戻し、押しては再生し、押しては巻き戻し、押しては再生し……
「だから、ね。また一緒に遊ぼうよ悠子。あのときみたいに、ふたりだけで一緒に遊ぼう? ね? いいでしょ? ダメなわけないよね? だって悠子はわたしのこと大好きなんだもんね?」
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わたし、まりちゃんのこと、大好きよ。
映像の中の悠子が、わたしに、にっこりと微笑んだ。
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