「卒業」からの卒業

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 最近、俺の曲が海外から頻繁にダウンロードされているという。もしかして、この動画が原因なのか……?  というわけで、Rachel さんに興味を抱いた俺は、なんとか彼女と話ができないかと考えた。しかし、YouTube の俺の公式アカウントは既に存在しないので、コメントを残しても俺だという証明にならない。メールアドレスは非公開なので、彼女にメールを送ることもできない。だが……  彼女が twitter をやっていることが分かった。twitter は俺ももともと個人でアカウントを持っていて、しかも Nasty の公式アカウント、と認定されている。そこからダイレクトメッセージ(DM)を送れば、他の誰にも知られずに本物の Nasty として彼女と話ができるはず。  早速俺は、Web 翻訳を駆使して彼女に英語でDMを送ってみた。  "Rachelさん、はじめまして。Nasty です。僕の曲をたくさんカバーしてくれてありがとうございます。どれも素敵な演奏で、とても感激しています……"  返事の通知が来たのは真夜中だった。寝る寸前だったが、スマホでそれを読んだ瞬間、俺の眠気は一気に吹っ飛んだ。そこには日本語で、こう書かれていたのだ。
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