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「お、俺のこと大好きって言えっ……!」
この間、ゲームのシリアルコードをゲットするために、グッズショップで店員に『キャラクター名大好き』って言うのが恥ずかしかったことを思い出した。
知らない人に言うのはともかく、知っている人で本人に言うのはさすがの俊にいにはできないはずだ!
「嵐馬、大好きだよ」
俊にいはためらいもなく言った。照れもなにも感じていなさそうで悔しい。
「嵐馬は言ってくんねーの?」
俊にいは考えていることがわかっているようで仕返しをくらった。
「気持ちが入ってないから言わねー」
「どう気持ちを込めればいい? 耳元で囁く? それともベッドの中?」
さらさらと流れるようなシチュエーションに脳の回路が状況に追いつかなくてショートした。
「いつか絶対ギャフンと言わせてやる!!」
「それって恋人に言うセリフか……?」
俊にいは苦笑いをしているが、この状況を楽しんでいるように見える。
「覚悟しとけよ、俊哉!」
恋人堂々宣言に俊哉は笑うが、俺は本気だ。絶対いつか俊哉を照れさせてやる。
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