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諦める。
そう決めたけれど………
私はまだ心のどこかでもしかしたらを信じてしまう。
2度の告白を経て、結局私の3年間の片思いは報われなかった。
真剣に向き合ってくれた彼には感謝している。
だからこそ、自分も諦めよう。
それがけじめだと思うのだけれど。
私はいつも夢見ている。
ー気づいたことがある。
君が離れてしまうことが怖いと感じた。
近くにいることが当たり前すぎて
自分でもわからなかった。
君のことが大事すぎて、わからなかった。
けど、君がこの先他の誰かの隣で笑うんだなって思ったら悔しくなった
君のことが大好きなのが当たり前すぎて
わかってなかった。
こんなにも好きなこと。
今からでも遅くなかったら…………
俺と付き合って欲しいー
そう、彼が言ってくれることを。
でも、そんなたられば信じるだけ無駄だから。
もう。私は君を卒業しよう。
もしも、彼がそんなことを言ってきても、
「遅いよ。もう。でも、ありがとう」
って言えるのかな。
そんなもしもと考えてしまう時点で、結局私は彼から卒業できないのね。
彼と2人で撮った写真を見返した私はスマホを机の上に置き、ふぅーと大きく息を吐いた。
彼に気持ちを伝えたこのカフェで、彼と一緒に食べたトマトチーズリゾットを口にする。
あぁ。あの時も思ったけど、このチーズリゾットちょっとしょっぱいな。
そう思った時、私の目から一筋の涙が流れていた。
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