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私は都内の大学で文学部に通う大学生、今ちょうど友人の杉宮エマと一緒にいるところだ。
「そういえば、エマ。昨日おすすめしたドラマ見た?」
「あ~。忘れてた。まだ見逃し配信やっているかな~。」
「え~。見てないの。じゃあ、ネタばれになるから話せないじゃん。」
「ごめん。ごめん。後で見るよ。」
エマとは同じ文学部に通っているがゼミが違う。ゼミは違うが、私たちはいつも放課後にキャンパスにあるテラスで他愛もない話をしている。
「ふあ~。でも今日はいい天気だよね。日向ぼっこしたいな。春乃もそう思わない?」
エマはそんなことを言いながら、青空を眺めていた。
「確かにね。こんな日はそういう気分になるよね。」
私もエマを同じ方向を眺めていた。私が少し目を閉じていると・・・
「きゃ。」
エマが小さな悲鳴を上げた。その悲鳴に私もびっくりして目を開けると、私達の前にあるテーブルの上に三毛猫が1匹座っていた。
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