枯葉男と布団女

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 枯葉男を知ってるかい、枝で出来た手足に体、奇妙な枯れ葉の面、ひゅっと吹けば飛んでいきそうに頼りなく、脆いそれらの大半は土に還る寸前だ。  枯葉男は悪いやつなんだ。自分だけいつも土に還りたがっている。  枯葉のように土に還って世界の一部になりたいと、成すべきことをやり、この世に未練を残さず、立派に死にたい、楽しかった人生だと最期に想いたい。 一方、私は枯葉男に恋する布団女、 布団女は文字通り布団から動けない。 病気で寝込むことの多かった布団女は或夜、布団から話かけられた。 ──そんなに僕のことが好きなら、なるべく離れない方がいい、布団の中は天国で外は地獄なのだから 「わかったわ、なるだけお布団の中にいるようにする。お布団の中に危険は無いものね」 それから、布団女は一日中お布団にくるまり、妄想に思いを馳せることにした。 「お布団の中は安全、自由に夢も見れるもの枯葉男さんはどうしてるのかしら」 布団女は布団を深く被りながらスマートフォンを操作した。 枯葉男は布団女とは違い、色んな場所に行き、写真を撮りそれに詞を添えて、小説サイトにアップしていた。
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