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「「「えっ!?」」」
扉の中を見た私たちは声をあげた。なぜなら、、、
「穴だらけ、、、。」
そう、扉の向こうは落とし穴がいっぱいある道だった。
「どうしよう、、、。行くの?」
由実が不安げに聞く。答えは決まってる。
「大丈夫、行こう。」
ここまで来たなら行きたい。私は先に行くことにした。ただ、近づくと穴は思ったより多いし、大きい。だから、その間を通って行かなくてはならない。
「きゃっ!」
「由実!!」
つまずいて、穴に落ちそうになった由実を手をつかんで助ける。思ったよりきつそう。ひろきも大きく目を見開いている。ここまで危ないだなんて、、、。私は先に進んだことを後悔した。
「戻りたい、、、。」
そう言い、由実は後ろを振り向き、、、尻もちをついた。
「、、、う、そ。、、さっきまで、あっ、あった、み、道が。」
顔を真っ青にして、由実は言う。
「道がどうし、、え?」
私の頭の中が真っ白になった。だって、
「さっきまで、私たちが進んでいた道がない、、、。」
なかった。道が。
「うそ!!」
「やばくないか、、、やっぱりこの道は変だ。危ない。」
由実が叫び、ひろきが呆然と言う。
来た道がない、、、?消えたの?
私の頭の中はもう、めちゃくちゃだ。でももうこうなったら、、、
「先に進もう。それしかない。」
「「うん。」」
私たちは行くしかないから行く。もうここから先に落とし穴はない。
良かった、、、、、、、、、。
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