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私たちはまた、歩いている。
「ねえ。」
女の子の声が聞こえた。私たちは三人とも後ろに振り返る。
「「「えっ。」」」
見ると、そこには同い年ぐらいの子が立っていた。
「ねえ、あなたたち。私ここから出たいんだけど出口分かる?」
女の子は私たちに出口を教えてもらいたいらしい。
「、、実は、私たちもなの。」
私は答える。女の子はこちらを見渡した。
「、、そう。あなたたちは誰?私は森緑。」
女の子の名は緑と言うようだ。
「私は、友美。」
私は名乗る。
「私は由実って言うの。」
「ぼくはひろき。」
続けて二人も名乗る。
なんか、、女王様みたい。
私は緑にそんな印象をもった。
「あたし、早く外に出たいの。あなたたちについて行くわ。とっとと、進んでよ。」
緑はそう吐き捨てるように言った。
私たちは歩く、、、。何か、寒くなった気がした。氷も見えて来た。しかもたくさん。
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