へんな道

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「寒い」 「本当に」 「凍ってしまう」  三人で声を揃えて言う。きっと温度は氷点下だ。 「、、、フフ。」 「「「???」」」 「ふふっ。面白い。」  緑はそう言う。なんというか、、不思議な人だ。 「「「、、、、寒い。」」」  そんな緑を見つめながら私たちはハモリ、呟いた。 「このままだと、みんな氷漬けだ。」  ひろきがとんでもないことを言う。でも、それぐらい寒い、その通りになってしまうかもしれない。私は目線を下に下ろした。 「、、、!上着だ。」  下には、上着が置いてあったのだ。誰かが置いてくれたのだろう。ありがたい。 「ねえ!乗り物もある!!」  由実がうれしそうに言う。たぶん、上着の人だ。本当に、上着の人には感謝しなければならないと思った。 「中に入ろう。」  私たちは乗り物に乗り込んだ。
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