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認めたくない。認めたら、自分が自分でなくなってしまいそうで。
逡巡
(
しゅんじゅん
)
しているうちに、また、ぐりっと啼きどころを刺激された。 「ひあぁあ……っ」 発情期の猫が鳴いてるような声。それが自分の声だと気付くまでに、数秒を要した。耐えがたいほどの羞恥と、別の自分に書き換えられていく恐怖。それでも……。 (そうだ、これだ。これが欲しかったんだ) 恐怖まじりの歓喜に、ぼろぼろと涙がこぼれた。
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