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指を絡ませ、唇をも絡ませているうちに、僕らにもほたるたちの気持ちが伝播してきた。ゆかたの薄い布さえ邪魔で、もどかしい。晴美さんを、もっと深く感じたい。あふれ出る愛と尊敬を、すべて彼女に捧げたい。
(碧唯兄ちゃんの言うとおりだ。環境が変わればうまくいく。あのもやもやした気持ちは、一時的な感傷に過ぎなかったんだ)
部屋に戻ると、僕らはどちらともなく、布団の上で抱き合った。性欲ゆえの行為ではなく、崇高な儀式のようだった。ゆかたを脱がせる過程すら、祈りの手順のように感じた。お互いの肌を感じあい、口づけを交わし、清らかなる官能を刺激しあい、そして……。
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