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「……なのに、どうして……」
ひとつになりたい、という願いは、ほかでもない自分に裏切られてしまった。役にたたなくなったカラダが恨めしい。暗に『あなたに魅力がない』と伝えているようで、いたたまれない。
ショックを受けている僕を、晴美さんは口でなぐさめてくれた。そんなことまでさせてしまった後悔もありながら、僕を気持ちよくさせようと一生懸命な姿を見て、よりいっそう愛おしさは増す。だが気持ちが高まるのと反比例して、体はどんどん冷えていった。
「ごめん、あの……」
「ううん。こちらこそごめんなさい」
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