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「むぐぅ……」
あごが痺れるほどに大きく、入りきらなくて呻いた。ビターな味が広がり、どくどくと脈打つ感覚まで伝わってくる。一般的には口淫というのは、相手に快楽を与えるものだと思う。だけど僕にとっては逆だった。口内を蹂躙され、腰がじんじんと熱くなる。
「あ……!」
口からずるりと抜かれ、あごを持たれて上を向かされた。あんなに優しかった碧唯兄ちゃんの、冷たい微笑みにぞっとした。まるで、肉食獣がえものを前に、舌なめずりをしているみたいだ。
「服を脱いで、四つん這いになれ。尻をこちらに向けるんだ」
「え……」
「二度も言わせるな。さっさとしろ」
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