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「今日はこんなものをつかってみようか」
これ見よがしにバンドを見せつけられ、装着された。患者が暴れて必要な治療ができない時に、手首を一時的にベッドにくくりつけて固定させる、医療器具だ。あおむけで手首を拘束され、期待と恐怖でドキドキしていた。
碧唯兄ちゃんの「治療」が始まって、いったい何日が経過したのだろう。この個室に看護師が来ることはなく、碧唯兄ちゃんと一対一の「治療」が進んでいた。
「さあ、始めるぞ」
白衣を着た碧唯兄ちゃんが、入院着をはだけさせ、聴診器を僕の身体にあてる。冷たい聴診器がふれたのは、心臓部や腹部ではなく、乳首だった。
「……うぅあっ」
こりこりになった突起を押しつぶされた痛みが、快感へと変化していく。右をそうやって虐められながら、左をくにゅっとつままれ、突き出た部分をちろちろとなめられる。もどかしい刺激に股間が反応し、あさましい欲求が頭をよぎる。腰をふっておねだりすると、碧唯兄ちゃんはいじわるく嗤った。
「今のおまえなら、乳首の刺激だけでイけるだろ」
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