Nelo Slum

Ep.1『潜在意識』

［メーノ一貫校］
［初等6年、中等6年、高等4〜6年で編成される。］
［ルーイン地区スペランツァ町中心部に所在。］
［名門校の一つであるが、他校に比べて荒れており、殺伐としている。］
［殺伐としている理由はいくつかあり─］

「ねぇ、寮長さん。」
「あぁ？」
「私が、錠(シュロス)の座に就こうか？そろそろ世代交代すべきだと、思うんだよねぇ。」
「は？五年のガキが何言ってるんだ？」
「いいじゃないか、戦いを受けるだけ受けておくれよ。私に勝てばいいだけの話じゃないか。ねぇ？」
「………はぁ…分かった。受けて立とう。明日だ。明日から二日間、戦おう。」
「話が分かる先輩で助かるねぇ…？」
「狂人の集いしイエローヤーの寮長(シュロス)としては、後輩を可愛がるのも仕事だと思うんだよね。」
「………大丈夫。遊びじゃぁ済まさないからねぇ。」

［実力至上主義。強くないと生き残ることはできない。］