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「はい、これで、消えた。綺麗さっぱり。」
バートリーはニヤッと口角を上げた。
この瞬間、彼女は初めて気付いた。初めて感じた。初めて自覚した。
─なぁんだ。私も立派に我儘じゃない。立派な自己中。立派な支配者。ねぇ、私の中で渦巻くこの…。─
「ルナ。」
「…?」
「私が怖い?」
未だチカチカと点滅している彼女の瞳を真っ直ぐ見つめる。シェイネは目を閉じて数秒の間黙った後に口を開く。
「怖いと言ったら?」
「怖くて結構。」
「怖くないと言ったら?」
「怖がらせちゃおうかしら?」
「………マゼンダモノポリー生なのに、シアンクレスト生みたい、だね。」
「…見かけは、ね?」
「ちょ…っ。」
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