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[下剋上─。鍵を奪い、錠を開け、自らが錠となる。寮のトップが変わる儀式─。]
「マゼンダモノポリーの精神、私の奥底に宿る。横暴で強欲。これが私。」
[強者が残る世界。]
「私、貴女が欲しい─。」
「……へ?」
「貴女を飼いたい。」
「飼い、はい?…あの、なんて?」
「飼いたい。」
「あ、え……。えぇ…?」
「私の鍵にならない?」
「………でも私はブラック─」
「奪ってやる。貴女は…私だけの鍵。」
彼女はそう言って右手の親指を口に入れるとガリッと付け根を噛む─。
「私の誓い─。」
赤い瞳がシェイネを捉える。
「迎えに行くわ。待っててね。」
─コクリ。
「Watch me─」
─クスッ。
「Good girl─」
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