Ep.2『奪われ手に入れ』

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「あのねぇ、私にナイフを使わせない気かい?」 「あ……あぁ……。」 「……早く終わらせたほうがいいかねぇ。」 ジルは、ゆっくり確実に彼に近付くとすれ違い間際に手刀を彼の首に当てた。 「が…っ…。」 身体中の力が抜け、その場に倒れる。教師が駆け寄り、彼の意識を確認する。 「大丈夫。頭も背中も強く打ってはいません。…あ〜、ただ、ちゃんと診てあげてください。……それじゃぁ、失礼します。」
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