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「なぁ、おい。よくもやってくれたなぁ…?なぁ?…何とか言えよ!」
「いっ…。」
「どうして僕らに逆らおうとしたんですか?貴女は、僕らにちょっかいを出した時点で、僕らの玩具になる運命なんですよ。ハハッ…。」
「ってか超ウケる。何震えてんの?泣いてるんでちゅか〜?…はっ、泣いてんじゃねー…よっ。」
「ガハッ…。」
「ごめんなさいって言える?言えるよなぁ?…言え。」
「ひっ……髪、引っ張らな─」
「言えよ。言え。ほら。ごめんなさい、って。」
「…だ。」
「あ?」
「いや…だ。」
「嫌?……そんなの聞き入れる訳ないでしょ〜?分かんないかな〜?」
「躾をしなくてはいけませんね?マナーのなっていない─。」
「なってねぇのはどっちだよ。バーカ。」
あの少女の声ではない。だからといって虐めている四人の声でもない。第六の声─。
バートリーは呼吸を整えつつ壁から様子を窺おうとする。
「なってねぇのはどっち?テメェらだよなぁ?」
ケタケタと笑っている。その声色からは狂気しか感じられなかった。
しかし、発言の内容からして、あの少女を擁護している。
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