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世界のまぶしさを知った、
誕生の瞬間
わたしは大声をあげて
初めて泣き、皆は微笑んだ
金色の麦畑をひたすら駆けていた、
おさないころの年月
乾いた葉をかき分けていく、
わたしのかもしかのような足
ぎごちなくて、
だからこそ切実な初恋の午後
暖かい陽が照らす遠い姿を、
わたしはずっと見つめていた
その人と知り合い、
惹かれて、逢い続けた夜
高鳴る心臓が、
わたしの 身体を鼓動に変えた
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