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朝の寝室に二つの乱れた息遣いを響かせながら、二人で久しぶりの濃ゆいスキンシップの余韻に浸る。そしてどちらからともなく、お互いに見つめ合って微笑んだ。
いままで以上に、お互いの心が結びついたような気がした。
「愛してるよ。真琴」
「オレも」
それからオレたちは時間が許す限り、二人でベッドの中でくっついていた。
それからも不安な朝が無くなったわけじゃない。だけど、再開したスキンシップのおかげでその不安は少しずつなくなってきている。
ちなみに今まで一人で自己処理をしていたことは当然真琴にバレていて、あとでとても怒られた。『今度したら怒るからな』と既に怒った口調で言われたけれど、もう自己処理などいらないくらい夜のスキンシップが増えたので、きっと怒られることはないだろう。
そして今日も腕の中に愛しい人を抱きながら、僕は眠りにつく。
今夜は不安を感じさせないくらいたっぷりお互いを確かめ合ったから、きっと明日は幸せな目覚めになるだろう。そう思いながら、僕は愛しい真琴におやすみのキスをした。
了
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