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田中「気にするな。」
そんな田島は、病気持ちの母親に仕送りをしている。律儀で結構良いやつだ。パンツも田島には優しい。
田中「田島、今日は飯でも行くか?」
暁雲の立ち込める空模様であったが構わず、俺は田島を飯に誘う。現場の近くの居酒屋で田島と食う飯は、半ば習慣化していた。
田島「ですから、駄目なんですよ。」
田中「そうは、言ってもな。」
田島はすっかり酔いが回って、出来上がっていた。
田中「しまった......」
田島「どうかしました?」
時計を見ている俺を、不思議そうに見つめる田島。
田中「終電。」
俺は一言だけ田島に告げる。終電の時刻が過ぎていたのだ。田島は不安げでどこか顔色が悪い。俺はそんな田島を横目に、田島を家に泊めることにする。
田島「田中先輩......」
田中「田島。今日は俺の家に、泊まっていけ。」
お愛想を済ませて、俺と田島は居酒屋を後にする。
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