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「花恋……好きだ」
「ダメだよ。今はまだ、不倫になっちゃう……だから…」
涙を流して首を振り花恋は抵抗するが、結城は止まらなかった。唇を重ね、結城の手が花恋の顎を下から支え、唇の隙間から舌を挿し込んだ。
結城の舌が花恋の舌を絡め取り、優しくゆっくりと花恋の口内で動く。花恋はその気持ちよさに体の力が抜け、結城の舌に舌を絡ませていた。時々花恋の舌を結城が吸い、深く舌を絡める。息を継いで結城が囁く。
「花恋となら、何を言われてもいい。どんな罰でも俺は受ける」
「天…」
結城が花恋を抱き上げ、隣の寝室へ運び、ベッドへゆっくりと下ろす。
「花恋を抱きたい」
「うん…」
祐介にどれだけなじられても、けなされても、ずっと耐えて来た花恋。誰にも迷惑をかけないように、巻き込まないようにずっと1人で抱え、苦しみ、もがき、ここまでやって来た。そしてやっと見えなかった出口を見つけたが、耐えきれなかった。
今までの寂しさつらさ悲しさを、結城の優しさと温もりに包まれ、ゆだねてしまった。
ついに花恋は『 禁忌 』を犯す。
2人はキスをしたまま服を脱ぎ合い、一糸纏わぬ姿で抱き合う。結城の硬く逞しい胸板に、花恋の白く柔らかな膨らみが押し潰される。熱い結城の体に花恋は頬を寄せ、耳に響く結城の鼓動は速い。
「天、巻き込んでごめんね」
「巻き込まれたんじゃない。俺が花恋を選んだんだ」
「天、好きだよ」
「俺もだ、花恋」
唇を重ね、舌を絡めて結城の愛撫が耳や首へ移り、鎖骨を通って胸へと下りていく。花恋にとって初めての感覚に、鳥肌が立つ。
「花恋、寒い?」
「ううん、気持ちいいの……こんなの初めて…」
「そっか、よかった」
結城の唇が優しく胸に口づけ、舌が胸の先端を刺激し硬く立ち上がる。もう片方の胸を結城の大きな手で包まれ、優しく円を描くように揉み、指で先端を挟みピンと立ち上がった。
「あぁっ…」
花恋の口から自然と吐息が漏れる。
両方の先端を交互に舌で転がされ、花恋の腰がゆらゆらと動き始める。結城は花恋の両脚を広げその間に体を割り込ませ、体を倒し両手で花恋の胸を優しく揉む。唇は胸から下へと這わせへそを通り、茂みへ下りていく。
胸にあった両手で今度は花恋の両脚を持ち上げ、大きく脚を広げて花恋の秘部へ顔を埋める。丁寧に秘部を舐められ、花恋の体に今まで感じた事のない快感が走る。
蜜口に結城の指が入ると、溢れ出した蜜がお尻に滴り、花恋自身驚きを隠せなかった。
「どうして…はぁっ……どうしてこんなに…」
「感じてくれてんだ……嬉しい…」
蜜口から溢れる蜜で部屋中にいやらしい水音が響く。花恋の喘ぎ声と水音など今までにないセックスだった。
「花恋、もう俺も限界。入れていい?」
「うん…」
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