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託された任務
ヤブにこ先生は、秘密のルートを通りアカルイナ公爵が待つ対策本部に到着しました。
アカルイナ公爵は大変喜びました。
「こんな危険な場所まで、いらしていただき誠に申し訳ございません。」
「いえいえ。僕にできることがあれば、お手伝いしたいと思っていました。」
「どんな難しい問題でも解決してくれる、という、ヤブにこ先生のウワサは、ドクツルダケやあわてんぼうのサンタクロースから伺っておりました。我が国は今、滅亡の危機に瀕しています。我々アカルイナ軍は、ぶ~ちゃん帝国軍の軍隊だけを撃退しようと戦っていますが、ぶ~ちゃん帝国軍は、罪のない一般市民や子どもたちまで容赦なく攻撃して来ます。」
「では早速、負傷兵やケガをしている方々の手当てを致しましょう」
「いえいえ!先生にお願いしたいのは、そんな事ではございません。ケガの手当てならカラスの医者にもできる事です。先生には、この戦争を一刻も早く終わらせるための、お知恵を拝借したいのです。私は今、国王として何をすべきなのか?どうか、いっしょに考えていただきたいのです。」
「そうですか。わかりました。アカルイナ公国の平和のために頑張ってみましょう。」
そんな話をしている間にも、敵はミサイルを打ち込んで来ました。
たくさんの建物が破壊され、昼間だというのに爆撃による噴煙で太陽光も届かず街は灰色にくすんでいます。
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