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45分後。
「マリナちゃん、良かったよ」
「田中さん、いっぱい出たね…!マリナもすっごく気持ち良かった…」
「やっぱり?俺、指テクすごいって言われるんだよねえ」
そう言いながら田中は私を抱き寄せ、キスをした。
「んっ…田中さん…っ、もうすぐ時間だからダメっ…。マリナ、もっと田中さんといたくなっちゃう…。」
― 気持ち良かったわけねーだろバカ。
― あんなに指でガシガシしたら痛いに決まってるだろ。マジで何考えてんの?
陰部にはヒリヒリとした痛みを感じていたし、虫歯だらけの田中が繰り出してくる濃厚なキスは非常に気持ちが悪かった。
でも、お金をもらうためには我慢あるのみ。
いま耐えれば、延長料金が上乗せされる。
こみ上げる吐き気を抑えながら、私も自分の舌を田中のそれに絡めた。
「田中さん、延長…する…?」
ひとしきりディープキスに付き合ったあと、おもむろに尋ねてみる。
この感じだと田中は延長するだろう、と私は確信していた。
なんせ先ほどの45分間で3回も出したというのに、まだこんなに濃厚なキスをする元気があるのだから。
しかし、田中の返答は意外なものだった。
「いや、延長はいいや。出ようか」
― え、うそ?延長なし?最悪。
― 延長してくれないなら最後のキス、拒否すればよかった。
「そっかぁ…じゃあもうすぐ時間だから出る準備するね」
私は田中の腕の中から抜け出し、ベッド付近に落ちている自分の下着と服を拾い上げた。
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