エピローグ

3/5
前へ
/68ページ
次へ
「はいマリナちゃん、今日のぶん。60分コース1本だから、7000円ね」 「ありがとうございます。では、お先に失礼します」 ボーイさんから本日分の給料を受け取り、私は事務所を去ろうとドアの方へと歩き出した。 その時。 「あ、マリナちゃん。ちょっと話があるんだけど」 事務所の奥から私を呼び止める声がした。 店長の声だ。 ― 何だか嫌な予感がする。 「はい。何でしょうか?」 不穏な空気を感じつつも、私は笑顔を保ちながら店長に尋ねた。 「あのさ、これからの出勤のことなんだけど…」
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加