夕暮れ

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夕暮れ

朱く、まるで境内の丹塗りの柱のような 夕空がありました。 雲は、その半身に夕暮れを、もう半身には宵闇を携えているようでした。 わたしはそんな、時空の境界線上を歩いていました。 遠くには、つばめが、 ひゅう、と滑っています。
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