炎上

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炎上

遠くの空に、かげろうが立ち昇っていました。 その様子はフェルトにはいった皺のようであり、やけに立体的に見えました。 その出処を仔細に観察した所、どうやらそれは山火事の所為でした。 私は途端に悲しくなり、手元でふかしていた煙草の煙を揉消し、水までかけてしまいました。
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