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銀色の朝
腐っているその半身に、
大々的に報道している殺人事件のご様子。
ああ、何たる不覚!
このような郷愁の念に駆られることなどつゆ知らず。
ただ、サンダルをば、
履き捨てるがごとくの虐待。
儚き夢も、放蕩に帰する退廃
されど、その賢者、まるで子鼠のよう、
だからこそか、ついぞ果てぬ夜も、
明け方を待望し、長い雨垂れを耐え忍ぶ。
銀河は寒い、果てしなく、
ただ慟哭さえも、無に還元され、
遠田に鳴くウシガエルよりも、醜悪な幻想。
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