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プロローグ
「加藤蒼佑さん、貴方は、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、川村愛梨さんを愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
「誓います。」
「川村愛梨さん、貴方は────────」
俺は今、たくさんの列席者に見守られ、神の前で愛を誓った。
俺の隣に居る愛梨と見つめ合い、ベールをめくってそっと誓いのキス。
嗚呼、俺はこれで幸せになれる。幸せになるはずだ。
だって……
二番目に好きな人と結婚したのだから。
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