神社に辿り着けない

1/1
前へ
/1ページ
次へ
昨年末から、怪我やちょっとした不運、周りのトラブルに巻き込まれるなど、色々と散々なまま、お正月を迎えました。 年を越せればこの嫌な流れも断ち切れるだろう、自分なら何とかやれるだろう!と強気で居たのですが、断ち切れるどころか、どんどん状況は悪い方向へ向かっている気がして、あ、これ、やばいなと思いながら1月も半ばを過ぎました。 ひとつひとつは、本当にちょっとした事なんです。人間関係のトラブルも、怪我も、病気も、その他のあれこれも、ひとつずつみれば大した事はないはずなんです。毎日の生活を省みれば、ちょっとしたラッキーにも見舞われたりしていますし。ただ深刻だったのが、自分の落ち込み方で。自分でもおかしいと思うくらい、ネガティブな考えが頭を離れず、何かと悪い方向へ自分から行こうとする。これは良くない、良くないぞ、と日々強く思い始めました。 その矢先、ついに自分自身が、持病を再発してしまって。ここまで踏ん張ってこれたのは、自分がまだ何とか動けていたからです。けれど、座っていることすらしんどくて、その発作もいつ起きるかわからない恐怖。根本的な治療も、そもそも病気の原因も分からないような持病なので、「またこの不安の中に生きなければならないのか」と心が折れました。 オカルトに傾倒している私が、心が折れた時に頼るのは、やはりオカルトです。最近はネット経由で手っ取り早く厄払いやお祓いをしてくれます。それも安価で。思考する事すらしんどかった私は、先日、某スキル売買サービスを使って、厄払いを頼みました。オプションで心バリアもくっつけて。効果は分かりません、相手の方もネットの先にいるので、本当に何かしてくれたのかは分かりません。それでも、たったこれだけの行動で、少し心が落ち着きました。メッセージのやり取りの中で、悩み相談をしたことも良かったのかもしれません。こうしてnoteを書いている事も、ひとつのストレス発散ですから。 さて、少し心が落ち着いた私が次にやった事は、家の掃除です。 普段から家の掃除はしていますが、その普段ではやらない部分の掃除をしました。玄関のタタキを綺麗にし、家中の窓のサッシを綺麗にし、網戸も洗い、エアコンのフィルターをはじめとした家電類の清掃もしました。窓ガラスもピカピカに。その途中、ヤモリの干からびた死骸を見つけてちょっと驚きました。おまえ、いつからそこにいたんだ。なんで家の中で死んでいるんだ。生きたヤモリは何度か見た事がありますが、死骸を見たのは人生で初めてでした。それはさておき、家中がピカピカになると、すごく気分が良かったです。 次にやろうとしたのは、神社での厄払い。実は昨年も神社へ厄払いに行くつもりだったのですが、予定を入れると体調不良や車の故障、その他諸々トラブルが起きてしまい、結局神社へは行かないまま、年を越してしまいました。普通に神社へ参拝しようとした時は何とか行けるのですが、閉まってしまう時間ギリギリにしか行けない事が多く、厄払いは出来ないままでした。そういうわけで、今年、再チャレンジです。 一回目。さぁ厄払いに行くぞ!と準備を始めたところで、同伴予定の家族に緊急の仕事が。そのままなし崩しに予定が飛んでしまい、外出を断念。失敗です。 二回目。私が急な眩暈と吐き気で動けなくなり、どうにもこうにも動けず時間が過ぎ、ご祈祷に間に合わず断念。神社に行くのを止めよう、と心の中で決めた途端、スッと体調がよくなったので、気味が悪かったです。 三回目。出発前に体調不良。嘔吐(汚くてごめんなさい)これ、もう無理じゃない?と諦め、家族も、這いつくばってでも神社に執着する私にドン引きしつつ、もう辞めなよ…神様が来るなって言っているんだよ…とストップをかけてきて、予定を中止に。今年も厄払いは出来ないのか、と悲しみに暮れつつ、家族に誘われるままショッピングへ。(厄払い予定を中止にすると元気になったので、出掛けました) その道中、ウトウトと眠くなってしまった私は、車の中でうたた寝。どれくらい時間が経ったのか分かりませんが、猛烈な頭痛に苦しみながら起きてみると、なんとそこは神社の駐車場!運転してくれていた家族に、どういう事?!と尋ねると、まぁまぁ、いいから、と、そのまま連れられて境内へ。頭痛と吐き気で最悪な気分ですし、あれだけ恋焦がれた神社を前にしても、気分が乗らない。家に帰りたい。今すぐここを離れたい。駄々をこねる私を、家族は、まぁまぁ、とそのまま引っ張っていく。冗談抜きに、こちらは半泣きです。嫌だ嫌だと鳥居をくぐった途端、あれだけ気持ち悪かった吐き気が、スーっと収まっていきました。なんだこれ、すごい、気分がいい! 急に体調が良くなってきたので、そのまま参拝をし、無事に厄払いを受ける事が出来ました。家族に感謝。本当に感謝。ありがとう! お世話になっている神社は、本殿とは他に小さなお稲荷さんもあります。私は基本、お稲荷さんとはとても相性が悪く、近寄る事すらできないのですが、そこのお稲荷さんだけは参拝することができます。自分にとっては貴重なお稲荷さんなので、そちらにも参拝致しました。あの朱色の美しい鳥居をくぐった瞬間、右側のこめかみをガツン!!と『殴られた』感じがしました。吐き気は収まっていましたが、頭痛はまだしていたので、それが酷くなった感じです。もしやこれは、お稲荷さんが怒っている?そう思うくらいの衝撃だったので、誠心誠意謝罪をし、お供え物を準備していなかった事を詫び、お賽銭を奮発しました。本当にごめんなさい、確かに前回、お仕事が欲しいとお願いしました、実際にお仕事も頂けるようになりました、なのにお礼に来ていなくて本当に申し訳ありませんでした…何度も謝りました。帰りの鳥居をくぐる頃には、頭痛もすっかり収まり、妙にすっきりした気分でお社を後にすることが出来ました。しかもその直後、新しく仕事の依頼メールが届き、謝罪と感謝の気持ちを持たざる得ませんでした。またお礼に伺います。 神社に伺ったその日は、出店も出ていました。買い食いをし、境内でゆっくり時を過ごしていると、体の重みや、ずーっと腹の底にあった黒いモヤモヤがどんどん晴れていくようでした。ずっとここに居たい、と、神社に来た時とは真逆の気持ちを持ちつつ、閉門の時間が来てしまったのでおとなしく帰りました。ああ、これだけスッキリした心身の状態は久しぶりです。厄払いもやっといけました。神様が、パワーが、とか、そういったものは零感の私には分かりませんが、時には自分が好む場所へ足を運んで、ゆっくり過ごす事も大事だな、と改めて反省しました。その気持ちを忘れないよう、日記に記します。 追伸 神社仏閣に全く関心がない家族が、何故今回は無理にでも私を神社へ連れて行ったのか、後で聞いてみました。すると、実は、家族自身も家の中がなんだかとても嫌な感じがしていて、滅多に感じない「視線」を感じる事も多くて気持ち悪い日が続いていたそうです。それが始まったのが、私が心霊スポット巡りや、心霊に関する動画や資料を集め始めて、久しぶりにオカルトにどっぷりハマり始めた時期と合致していたので、これはもしや何か良くないものを引き寄せているのではないか、と心配になったとの事でした。実際、家族と一緒にいるときに怪現象と言われそうな現象にも遭遇していて、オカルト大好きな私は喜んでいましたが、家族は怖くて仕方なかったそうです。この話を聞いて、私は自分の行動を大いに反省しました。今後は、あまり、心霊系にのめり込まないように気を付けます。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加