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「うぅ……なんで撫でてくれないのぉ……」
「えぇ?真樹が触らないでって言ったんだろ?」
「い、言ってない……意地悪しないで」
「ふふっ」
温かい手が髪を梳いて、そっと頬を撫でてくる。
気持ちよくてうっとりしてしまう。
「ん……ちゅぅ……」
「可愛いなぁ……」
離れていきそうな手に顔を押し付けて、彼の親指をパクッと咥え軽く吸う。
「お腹空いてない?」
「ちゅ、ん、ちぅ……」
フェラをするように指を舐めて、チュパチュパ楽しんだ後に口を離す。
彼は楽しそうにしているだけで特に何も言わない。
目尻は柔らかく下げられている。
「あぅ……キスは、してくれないの……?ぁ、そういえばさっき、キスしてくれなかったの、何で。俺、してほしかったのに……意地悪ばっかりだ。意地悪する凪さん、やだ……。」
「さっき?」
「車」
「車?」
「シートベルト、つけてくれた時、キスしてくれると思ったのに……」
「……ああ。だから酷いって怒ってたのか」
ムスッと唇をへの字に曲げる。
そんな俺の頭をワシャワシャと犬にするように撫でた後、顔が近づいて触れるだけのキスをされた。
物足りなくて腕を伸ばし、首にかけてから舌を絡める。
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