番外編21

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「発情期前は、ごめんなさい……。」 「前?……ああ、情緒不安定になっちゃうこと?」 「うん。……俺、結構凪さんに八つ当たりのような事した気がする」 「あれはあれで可愛いからね。まあでも、少しでいいからご飯は食べてほしいかな。真樹の健康の為に」 「うん。今度は食べれるようにします」 「無理はしなくていいけどね。」 ポンポンと頭を撫でられる。 このままだと眠ってしまいそうだ。 凪さんは「よいしょ」と言って起き上がる。 「お風呂入ろう。洗ってあげるよ」 「うん」 差し出された彼の手を取ってキュッと繋いだ。 そのまま二人でお風呂に入って、最後まで甲斐甲斐しく世話を焼かれる。 嫌な事を言われても、そんな態度を取られても、許してくれる彼に甘えてしまう。 けれど俺ももっとしっかりとした大人にならないと。 ──けれど、やっぱり 「凪さん。好きです。」 「俺もだよ。」 素敵なアルファに溺れるくらいに甘やかされて、愛されたい。
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