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「発情期前は、ごめんなさい……。」
「前?……ああ、情緒不安定になっちゃうこと?」
「うん。……俺、結構凪さんに八つ当たりのような事した気がする」
「あれはあれで可愛いからね。まあでも、少しでいいからご飯は食べてほしいかな。真樹の健康の為に」
「うん。今度は食べれるようにします」
「無理はしなくていいけどね。」
ポンポンと頭を撫でられる。
このままだと眠ってしまいそうだ。
凪さんは「よいしょ」と言って起き上がる。
「お風呂入ろう。洗ってあげるよ」
「うん」
差し出された彼の手を取ってキュッと繋いだ。
そのまま二人でお風呂に入って、最後まで甲斐甲斐しく世話を焼かれる。
嫌な事を言われても、そんな態度を取られても、許してくれる彼に甘えてしまう。
けれど俺ももっとしっかりとした大人にならないと。
──けれど、やっぱり
「凪さん。好きです。」
「俺もだよ。」
素敵なアルファに溺れるくらいに甘やかされて、愛されたい。
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